【原理講論】創造原理1|神の二性性相と被造世界について

皆様こんにちは!

この記事から統一原理の内容について、まず創造原理の「神の二性性相と被造世界」という題で始めていきたいと思います。

創造原理では以下の内容が明らかになると思います。

  • 神の二性性相から神の定義
  • 神と人間、被造世界との関係

親の親を辿っていくと

私たちは誰もが自身の父母から誕生しています。

私が生まれた結果に対して、その原因が必ず存在します。

私を産んでくれた父母、私の父母を産んでくれた父母、といったように遡っていくと出発点、つまり第一原因の存在があるということを否定できません。

の第一原因を「神」と呼んでいます。

根本問題を解決できていない

人類の歴史は長い期間にわたって、人生と宇宙に関する根本問題を解決するために苦悶してきましたが、この問題に対して納得のいく解答を得ることができなかったのでしょうか?

その理由は、原因的な存在である神がいかなるお方なのかということを知らかったからです。

創造原理でまず神について考えていきましょう!

 

神の性質をどうやって知る?

目に見えない無形の神の性質をいかにして知ることができるでしょうか。

神性と呼ぶことにしましょう。

それは神が創られた被造世界を観察することで知ることができます。

なぜなら、彼についての目に見えないことがらは、世界の創造以来、造られたものによって認識されつつ、はっきり見られているからです。

彼の永遠の御力も、神性です。

これは、彼らを弁解の余地がないものとするためです。

ローマ人への使徒パウロの手紙1-20

使徒パウロは、このように聖書に記録しています。

ここから読み取れることは、目に見えない性質は作者の目に見えない性稟、作者の性質や物の考え方が展開されているということです。

つまり、被造世界の森羅万象はそれを創造された神の見えない神性が展開されたものとみることができます。

 

被造世界の共通の事実

それではさっそく被造世界の共通の事実が何であるのか見ていきたいと思います。

被造世界を観察してみると大きく分けて2つの事実が存在することが分かります。

存在しているものは、いかなるものであっても、

  1. それ自体内において
  2. 他の存在との間において

陽性と陰性の二性性相の相対的関係を結ぶことによって、初めて存在するようになっているということです。

身近な例をあげていくと

  • 人間 ⇒ 男性と女性
  • 動物 ⇒ オスとメス
  • 植物 ⇒ 雄しべと雌しべ
  • 分子 ⇒ 陽イオンと陰イオン
  • 原始 ⇒ 陽子と電子

といった具合に、すべての存在は、陽性と陰性のペアになって存在していることが分かります。

これが第一の共通の事実です。

 

第二に、存在するものは全て外形と内性を備えている事実です。

見えるところの外形は、見ることのできない内性が、そのごとくに現れたものということができます。

内性は目に見えることができませんが、必ずある種のカタチを持っているので、それに似て外形も目に見える何らかの形として現れているということができます。

前者を「性相」といい、後者を「形状」と名付けます。

人間を例に

ここで人間を例に見ていきたいと思います。

人間は体という外形と、心という内性からできています。

見える体は、見えない心に似ています。

すなわち心があるカタチを持っているので、その心に似ている体も、あるカタチを持つようになります。

観相や手相などの、外貌、すなわり外に現れているカタチを見て、見えないその心や運命を判断することができるという根拠もここにあるのです。

それゆえに心を性相といい、体を形状と称します。

ここで心と体は同一なる人間の相対的両面のカタチをいうのであって、体は第二の心であるということもできるので、これらを総合して二性性相であるといいます。

これによってあらゆる存在が性相と形状による二性性相の相対的関係によって存在しているという事実を知るようになりました。

 

その他の被造物

いかなる被造物もその次元こそ異なりますが、いずれも無形の性相、人間における心のような部分と人間の体のような形状的部分が合わさって、初めて目的も持つ被造物として存在するようになります。

  • 人間 ⇒ 心と体
  • 動物 ⇒ 本能性と体
  • 植物 ⇒ 植物心と体
  • 分子 ⇒ 内命性と個体

動物にも本能性、すなわち目には見えない心のような部分があり、これが生きるという目的を指向する原因となって肉体は生を営むようになります。

植物にも、性相的な部分があって、それは有機的な機能を維持するようになるのです。

鉱物においても分子形成の目的を指向する性相的な部分、これを内命性と呼びますが、これがあって初めて陽イオンと陰イオンとが結合し、ある目的を持った物質を形成したり、同じように陽子を中心として電子が集まって原子を形成したりするのです。

このようにして全ての存在は性相と形状の二性性相の相対的関係によって存在することができる、これが第二の共通の事実であります。

 

まとめると

このように神が創造された全ての被造物に見られる共通の事実が第一に

  1. 陽性と陰性の二性性相の相対的関係で存在していること
  2. 性相と形状の二性性相の相対的関係で存在していること

これらを考えますと

あらゆる存在の第一原因である神の中には、そもそもその主体的な陽性と陰性が、性相と形状が備わっていなければならないということになります。

神が持つ主体的な陽性と陰性を、神の本陽性と本陰性、また神が持つ主体的な性相と形状を、神の本性相と本形状といいます。

陽性と陰性、性相と形状の関係、神の定義

ところで神の本性相と本形状は、本陽性と本陰性の相対的関係を持って現象化するので、神の本陽性と本陰性は、それぞれ本性相と本形状の属性といえます。

神を中心として完成された被造世界も一つの有機体として、性相と形状を兼ね備えていなければならないわけで、

その性相的存在が神であり、その形状的存在が被造世界なのです。

したがって神は性相的な男性格主体として存在され、被造世界すなわち自然界の森羅万象は形状的な女性格対象として存在しているのであります。

天の父、母なる大地と言うように、神は性相的な男性格主体であられるので、私たちは神を父と呼んで、その格位を表現します。

 

まとめると

神は本性相と本形状の二性性相の中和的主体であると同時に、本性相的男性と本形状的女性との二性性相の中和的主体としておられ、被造世界に対しては、性相的な男性格主体として存在しているという事実を知ることができます。

 

神は人格を持っている

神の定義が分かったところで重要なのが、神は本性相、人間と同じように愛の心情を中心とした喜怒哀楽の感性を持つ人格を持った方であるということ、

また本性相的男性、本形状的女性とは、それぞれ父性と母性のことですから、私たち人間にとっては父母なる方すなわち真の父母の愛の心情を持った親であるという点です。

そして親がいるならば、その子どもは誰なのか。

神の子、実はそれが本来の人間の位置なのです。

聖書を見れば神は自分のカタチに人を創造された、すなわち神のカタチに創造し、男と女とに創造されたとあるように、被造物の中心である人間は神の二性性相に似た実体対象、すなわち神の子の立場にあるということです。

その子一人一人がかけがえのない、唯一無二の個性を持った存在という意味で、私たち人間を神の形象的な個性真理体といいます。

人間以外の万物世界は、愛の博物館として人間の喜びのために造られた神の象徴的な個性真理体と呼びます。

このようにして神と人間は本来、親子の関係にあるということ、万物世界はその人間のために造られたものであるのです。

 

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