皆様こんにちは!
今回の記事では、西洋と日本の「神」について取り扱っていきます。
神様というと神話や宗教を思い浮かべると思いますが、日本だけでなく世界にはあらゆる宗教や思想があり、また科学などで神の存在についての根本問題が議論されてきました。
扱う内容があまりにも膨大なので、基本的に西洋では神は天という高いところに座しているようなイメージがあり、日本では自然に神は宿るとして信仰の対象としていきました。
ざっくりとこのような違いがありますが、古事記や聖書に基づいた考え方になっています。
西洋と日本の神様の違いは?
神は、神話や宗教でその在り方や姿が描かれています。
ここでは西洋の代表としてキリスト教を例に比較してみたいと思います。
皆さんは神様と聞いてどんなことをイメージしますか?
実は私たちが考えている神様は、キリスト教の神様に近いです。
どこか天上の高いところで強大な力を持ったような、絶対的な存在のように完全無欠で完全者を思い浮かべると思います。
しかし、日本では神様は人間なのです。
天国や高天原は?
天国や高天原といった言葉も、神と同じように山のような高い所にあると思い、天国というものもどこか地上とは別の場所にあると感じていると思います。
西洋の美術にこうした様子が描かれています。
フラ・アンジェリコ(Fra Angelico)「聖母戴冠」 1434-1435年 ルーヴル美術館(パリ) #フラ・アンジェリコ #FraAngelico pic.twitter.com/bNOEkWjNQL
— 美術すき! (@fsc1234567) July 25, 2019
雲の上、天上というように地上とは違う天国、パラダイスなどといったそういう場所を想定しているわけです。
古事記や聖書にはどのように表れている?
下記に古事記と聖書から、宇宙太初の起源が書かれている箇所を引用します。
日本神話では、まず天地があったとなっていますが、西洋では神がでてきて神が天と地を造ったと書いてあります。
「天地が初めて発れた時、高天原に成ったのは天之御中主神でした。間もなく高御産巣日神、続けて神産巣日神が成りました。この三柱の神は、いずれも独神で、すぐに御身をお隠しになりました。独神とは男女の区別が無い神で、男神と女神の両方の性質をお備えになった神なのです。」
引用:現代語訳 古事記
はじめに神は天と地とを創造された。
地は形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり、神の霊が水のおもてをおおっていた。
神は「光あれ」と言われた。すると光があった。
神はそのおおぞらを天と名づけられた。夕となり、また朝となった。第二日である。引用:聖書
神様が最初か、天地つまり自然が最初なのか、ここが西洋と日本の決定的な違いで重要なところになります。
西洋は神が天地を造ったので神が自然や人間よりも上位にあり天上に座しているのです。一方で、日本の古事記に書いてある神様は、最初に天地があってそこから神様そして人間が出てきています。
こうして神観に対する違いは、労働という行為にも見られます。
西洋ではアダムとエバが罪を犯したために、労働を強いられたとされ、日本の古事記では天照大御神という最高神が機織りの仕事をしているのです。
西洋と日本の内容を統一した理論が必要
西洋は神⇒天地、日本は天地⇒神
といったようにベクトルが完全に逆になっています。
和たしたちの教義では、この両方が含まれております。
神には宇宙を創造した目的があります。
その目的を遂行するために、天上と地上を創造したのです。
では目的とはなんでしょうか?
幸溢れる世界を創り、喜ぶことでした。
例えば、美味しい料理を食べたいという目的があったとしましょう。
達成するには味わうことをしなければ感じられません。
美味しいと感じる器官は味覚であり舌ですね。
実際に身体を持って舌で味わうことをしなければ、感じることができません。
味わいたいのに、ずっと天上にいてよいでしょうか?
地上に降りてこなければなりません。
神が降りてくるのです。
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