統一思想で思想を統一するとは？問題の解決の方法について！

統一思想とはどのような思想でしょうか。

世界平和家庭連動の創始者・文鮮明師の発表した統一思想は、統一原理に基づいており、

統一原理は宗教の統一、科学の統一、思想の統一を目指してきているわけですから、統一思想は思想の統一という課題に応えるものとなっています。

非常に学習しがいがある一方、従来の思想体系習得の難しさや、統一思想と比較検討したりと時間も要します。

統一思想の解説本はあるのかというと、実はあります。

思想哲学に造詣の深い李相憲先生による統一思想の解説本です。

今回の記事では統一思想の解説本から、統一思想の思想統一と問題解決の方法について、僭越ながらも紹介させていただけたらと思います。

統一思想で思想統一するとは？

統一思想は従来の思想の統合を意味するのではなく、今までにない新しい次元の思想を提案して、従来の思想が新しい思想の一部分であること証明することを目指しています。

統一原理では堕落によって、心は善を指向する良心と、悪を指向する邪心の2つの指向性があることを言っています。

思想では唯心論とか唯物論、天的思想とか地的思想と言ったり、

政治では民主主義や共産主義に表れていますが、

多くの思想家たちが作り上げてきた思想は、

人間の思想は天的ではなく地上的な思想でした。

しかし、その動きは天の思想に向って上昇運動してきた歴史であると見ます。

地上から天上に登る梯子を考え、天に近い思想か地上に近い思想なのか、どれくらい近い思想なのかというよりは、歴史を通じて天に近づいてきたと言った方が適切です。

これまでの思想を梯子に並べてみれば、地上から天上に向って上昇運動を続けてきた階段運動であります。

思想統一とは、各々すべての思想を階梯化、段階化、系列化させるということになります。プラトンの思想はここ、またヘーゲルの思想はここというように、各々その位置を与えることができるのです。

大昔のプラトンやアリストテレスの思想は消滅したわけではなく、いまでも生きて存在しています。

新しい真理が現れれば、過去のすべての思想はその真理の一部になります。

統一思想はそれらの思想を統合したものではなく、もちろん集めれば統一思想に似たような思想にありますが、一つの高い次元の思想を提示して、従来の思想がその中の一部であることを示す思想なのです。

思想は何のための思想なのでしょうか？

東洋においても西洋においても思想を探求して発表するということは、その時代の問題を解決するためでありました。

が、それは根本的な解決にならなかったのです。

まずは問題について何が問題なのか、問題自身を分析して理解することが肝心です。

統一思想から見たときに

であります。

すべての存在は個性的でありながらも連体です。

例えば政治の問題でいうと、日本の政治のあり方はどうあるべきかという問題と、政党と政党との関係、政治家の相互間の関係、政府と国民の関係。

政治に宗教が入ってくると、それぞれのあり方と関係の問題は、まさに政教分離の問題が現れています。

社会や国家も人間の営みによって生じたものです。

自然現象は自然の法則によって運行しているがために、自然現象には人類のような問題は起こりません。

人類社会だけに複雑な問題が起こったということは、人間が何か原則をはずれているからだと考えます。

ここから導き出せることは問題の根本的解決方法は、

原理を外れた人間を原理的な人間に転換するということになります。

統一原理では人間は第一原因者である創造者、神様の似姿であるとされています。

ゆえに原理的なあり方、原理的な関係を理解する必要があり、そのためには第一原因者である神様の姿を理解しなければならないということになります。